更新

2026/10/22 | 外国人客の会計トラブルを防ぐ価格表示|総額表示とお通し

  1. インバウンド商店
  2. ツール選び
  3. 春節2027の訪日客に店が備えること|日付と前年実績

春節2027の訪日客に店が備えること|日付と前年実績

ツール選び一次情報 25本
公開 2026/10/16最終確認 2026/10/22執筆 編集部
旧正月の元日(台湾・香港)2月6日(土)
台湾の連休(7日間)2月4日〜10日
韓国のソルラル2月7日(日)
中国(2026年2月)前年同月比45.2%減
分類ツール選びの考え方
所管JNTO・国税庁
最終確認日2026/10/22
出典25本

この記事の要約

2027年の春節(旧正月)の日付と各地の休みを香港・台湾・韓国・シンガポール政府の発表で確認し、2025年・2026年1〜2月の国・地域別の訪日客数をJNTOの統計で整理。中国の減少と店の準備の順番も。

本文

2027年の旧正月(春節)の元日は、香港・台湾・シンガポールの政府が公表した2027年の祝日表では2月6日(土)です。韓国では、宇宙航空庁が発表した2027年の月暦要項で、ソルラル(旧暦1月1日)が2月7日(日)となっています。休みの長さは地域で違い、台湾は2月4日(木)から10日(水)までの7日間、韓国は2月6日(土)から9日(火)までが休日です。中国本土の2027年の休暇日程は、2026年10月22日時点では公表されていません。前年の2026年は春節が2月中旬で、日本政府観光局(JNTO)の発表では、2026年2月に韓国・台湾・香港などが2月として過去最高を記録した一方、中国は前年同月比45.2%減でした。この記事は春節の前後に絞り、2027年の日付、2025年と2026年の国・地域別の人数、店の準備の順番を整理します。1年を通した月ごとの季節性は訪日外国人が多い月はいつ?国・地域別の季節性で扱っています。

2026年10月16日時点で、香港・台湾・韓国・シンガポール・中国の政府機関が公表している祝日の資料を直接確認して書いています。JNTOの「国籍/月別 訪日外客数(2003年~2026年)」(2026年10月21日掲載のExcel・PDF)と毎月の報道発表、中国本土の2027年の休暇日程が未公表であることは、2026年10月22日に確認しました。2025年の月別の数字は確定値、2026年1〜7月は暫定値、8月と9月は推計値で、2026年の数字はあとで改定されます。JNTOは旧正月の期間だけに絞った訪日外客数を発表していないため、この記事の人数はすべて月単位です。1月と2月の合計と、その増減率は、公表値から本記事が計算しました。JNTOの訪日外客数は国籍別の集計で、その国からの到着者数ではありません。

DATE012027年の春節はいつか(各政府の公表)

旧正月は旧暦で決まるため、毎年日付が変わります。2027年分は、次の政府機関が祝日を公表しています(2026年10月16日確認)。

香港農曆年初一(旧暦の元日)が2月6日(土)。祝日は2月6日、8日(月・年初三)、9日(火・年初四)です。年初二が日曜日に当たるため、年初四を代わりの祝日にしたと香港政府は説明しています
台湾除夕(大みそか)と春節の連休が2月4日(木)から10日(水)までの7日間。農曆初一(2月6日)と初二(2月7日)が土日に当たるため、2月9日と10日を振替休日にしています(行政院人事行政総処「政府行政機関辦公日曆表」)
韓国ソルラル(旧暦1月1日)は2月7日(日)で、祝日は2月6日(土)から8日(月)。ソルラルが日曜日に当たるため、2月9日(火)が振替休日です(宇宙航空庁「2027年月暦要項」)
シンガポールChinese New Yearの祝日が2月6日(土)と7日(日)。7日が休みの日に当たる人は、8日(月)が祝日になります(人材開発省)
中国本土2027年の休暇日程は確認時点で未公表です。2026年分は国務院弁公庁が2025年11月4日に通知しており、春節は2月15日(日)から23日(月)までの9日間でした

2027年は、台湾と香港では旧暦の元日(2月6日)が土曜日、翌日が日曜日に当たり、韓国ではソルラル(2月7日)が日曜日に当たるため、振替休日で休みが翌週の火曜日や水曜日まで延びます。台湾の連休は前の週の木曜日に始まり、次の週の水曜日に終わります。旅行に出る日は人によって違うので、店の側では2月の第1週から第2週にかけてを一続きの期間として準備しておくと組みやすくなります(この期間の見立ては編集部によるものです)。

東南アジアには、春節の影響を受けながら、イスラム教の断食月とも重なる市場があります。JNTOは2026年2月分の発表で、マレーシアとインドネシアについて断食期間による旅行需要の減少を挙げていました。シンガポール人材開発省の2027年の祝日表では、断食明けの祝日(Hari Raya Puasa)は3月10日(水)です。ベトナムの旧正月(テト)とマレーシアの2027年の休暇日程は、今回は確認できていません。

RESULT02春節は2025年が1月下旬、2026年が2月中旬だった

JNTOは毎月の報道発表で、旧正月(春節)が2025年は1月下旬、2026年は2月中旬だったと説明しています。このずれは月別の人数にそのまま表れました。主な国・地域の1月と2月の訪日外客数は次のとおりです(2025年は確定値、2026年は暫定値)。

韓国2025年: 1月 96万7,100人、2月 84万7,358人/2026年: 1月 117万6,089人、2月 108万6,381人
中国2025年: 1月 98万520人、2月 72万2,924人/2026年: 1月 38万5,519人、2月 39万6,511人
台湾2025年: 1月 59万3,431人、2月 50万7,346人/2026年: 1月 69万4,551人、2月 69万3,620人
香港2025年: 1月 24万3,687人、2月 19万5,543人/2026年: 1月 20万48人、2月 23万3,940人
シンガポール2025年: 1月 4万5,707人、2月 4万2,270人/2026年: 1月 4万8,476人、2月 5万1,288人
マレーシア2025年: 1月 7万5,003人、2月 6万4,859人/2026年: 1月 7万2,477人、2月 5万9,744人
ベトナム2025年: 1月 5万415人、2月 7万3,813人/2026年: 1月 5万2,871人、2月 6万1,079人
総数2025年: 1月 378万1,629人、2月 325万8,491人/2026年: 1月 359万7,881人、2月 346万6,848人

香港は動きがわかりやすい市場です。JNTOは2026年1月分の発表で香港を前年同月比17.9%減とし、前年は1月下旬から始まった旧正月が今年は2月中旬となったことなどを理由に挙げました。翌月の2月分では19.6%増に転じ、2月として過去最高でした。台湾は2026年2月が前年同月比36.7%増、韓国は28.2%増で、JNTOはどちらについても、旧正月が2月中旬になったことを要因の一つに挙げています。韓国は2026年1月も117万6,089人で、JNTOは全市場で初めて単月110万人を超えたと発表しました。

シンガポールは2026年2月が前年同月比21.3%増(暫定値)で、JNTOは旧正月の時期の影響などを挙げています。ベトナムは2025年2月分の発表で単月の過去最高を更新したとされ、JNTOはテト休暇の影響を挙げました。2026年2月は前年同月を下回り、JNTOは旧正月前の旅行控えや、経済の先行き不透明感による海外旅行需要の減少などを理由に挙げています。ベトナムについてJNTOは、留学、技能実習等を含むその他客の多い市場であることに留意するよう注記しています。

JAN+FEB03前年と比べるときは1月と2月を合わせて見る

春節が1月と2月のどちらに入るかで、月ごとの前年比は大きく振れます。香港は2026年1月が前年同月比17.9%減、2月が19.6%増でしたが、1月と2月を合わせると43万3,988人で、前年の43万9,230人から1.2%減とほぼ同じ水準です。JNTOの報道発表も1〜2月の累計を載せています。2か月の合計で比べると次のとおりです(2025年は確定値、2026年は暫定値から本記事が計算)。

韓国181万4,458人 → 226万2,470人(24.7%増)
台湾110万777人 → 138万8,171人(26.1%増)
香港43万9,230人 → 43万3,988人(1.2%減)
シンガポール8万7,977人 → 9万9,764人(13.4%増)
マレーシア13万9,862人 → 13万2,221人(5.5%減)
ベトナム12万4,228人 → 11万3,950人(8.3%減)
中国170万3,444人 → 78万2,030人(54.1%減)
総数704万120人 → 706万4,729人(0.3%増)

韓国と台湾は、春節の月のずれをならしても2割以上増えています。中国は1月と2月を合わせても54.1%減でした。JNTOは2026年1月分・2月分の発表で、旧正月の時期のずれとあわせて、中国政府より日本への渡航を避けるよう注意喚起があったことや、航空便の減便の影響を挙げています(次の章で扱います)。2027年の春節は、2026年と同じく2月に入ります。ただ、休みの前後に旅行する人もいるため、2027年の数字が出たときも、1月と2月の合計を合わせて確かめると読み違いを減らせます。

CHINA04中国の訪日客数は前年を大きく下回っている

中国の訪日外客数について、JNTOは2025年11月分から2026年9月分までの毎月の発表で、中国政府より日本への渡航を避けるよう注意喚起があったことを挙げています。2026年の中国は1〜9月のどの月も前年同月を下回り、減少率は月によって44.5%(9月)から60.7%(1月)でした。9月は43万800人(推計値、前年同月比44.5%減)、1〜9月の累計は333万5,500人(同55.5%減。8月と9月は推計値)です。JNTOは航空便の減便の影響も挙げています。

2027年の春節に中国からどれだけの人が来るかを示した公的な見通しは、今回確認した資料にはありません。この記事では予測しません。中国の客が多い店は、JNTOが毎月出す推計値で前年同月と比べながら、仕入れや人員を小刻みに決めていくのが現実的です。次の公表予定は11月18日(10月分の推計値)と12月16日(11月分)で、いずれも水曜日の16時15分です(予定のため、変更となる場合があります)。それ以降の公表日は、JNTOが後日案内するとしています。

PREP05春節に向けた店の準備の順番

準備の中身は、それぞれ別の記事で詳しく扱っています。ここでは2027年の祝日表に合わせて、何をいつごろ済ませておくかの順番だけを示します(時期の目安は編集部の整理です)。

  • 12月まで: 自店の客の国・地域を確かめる: 予約時の言語や決済の記録から、中華圏や韓国の客がどれくらいいるかを出しておきます。全国の数字の読み方はインバウンド国籍別データにまとめています
  • 12月〜1月: メニューと掲示の言語をそろえる: 台湾・香港の客には繁体字、中国本土の客には簡体字と、同じ中国語でも字体が分かれます。メニューは多言語メニューの作り方、入口や会計の掲示は店頭の案内表示を多言語にする方法で扱っています
  • 1月: 使える決済手段を示す: どの決済が使えるかを入口と会計に書いておきます。手段の選び方はインバウンドの決済対応にあります
  • 1月: 予約とキャンセルの決まりを外国語でも示す: 受付の方法とキャンセル料の規定は、インバウンド向け予約・順番待ちの整え方と飲食店の無断キャンセル対策で整理しています
  • 小売店: 免税の手続を確かめる: 免税店の制度は2026年11月1日からリファンド方式に移るため、2027年の春節は新しい方式で迎える最初の春節になります。店頭の流れはリファンド方式の免税販売の流れで追っています
  • 1月中: 2月4日〜10日のシフトと仕入れを決める: 台湾の連休(2月4日〜10日)と、韓国・香港の祝日(2月9日まで)を予定表に入れ、自店の前年の1〜2月の売上や予約の記録と見比べて人手と食材を決めます
  • 中華圏の口コミを見ておく: 台湾・香港・中国の客は、日本の地図サービスとは別の口コミサービスで店を探すことがあります。基礎は大衆点評・小紅書とはにまとめています

対策全体のどこから手をつけるかは店舗のインバウンド対策 完全ガイド【2026年版】で整理しています。この記事の人数は全国の合計なので、立地や業態によって自店の客の動きは違います。

FAQ06よくある質問

Q. 2027年の春節(旧正月)はいつですか?
A. 香港・台湾・シンガポールの政府が公表した2027年の祝日表では、旧暦の元日は2027年2月6日(土)です。韓国のソルラル(旧暦1月1日)は2月7日(日)です(宇宙航空庁の2027年月暦要項)。休みは地域で違い、台湾は2月4日(木)から10日(水)までの7日間、韓国は2月6日(土)から9日(火)まで(9日は振替休日)、香港の祝日は2月6日・8日・9日です。中国本土の2027年の休暇日程は、2026年10月22日時点では公表されていません。
Q. 春節の時期には訪日客がどれくらい増えますか?
A. JNTOは旧正月の期間だけに絞った訪日外客数を発表しておらず、月別の数字を見るよう案内しています。春節が2月中旬だった2026年2月の訪日外客数は346万6,848人(暫定値)で前年同月比6.4%増、春節が1月下旬だった2025年1月は378万1,629人(確定値)でした。国・地域によって増え方は違い、2026年2月は台湾が前年同月比36.7%増、韓国が28.2%増、香港が19.6%増でした。
Q. 中国からの客は2027年の春節に戻りますか?
A. 公的な見通しは確認できないため、この記事では予測しません。JNTOは2025年11月分以降の発表で、中国政府より日本への渡航を避けるよう注意喚起があったことを挙げており、2026年1〜9月の中国の訪日外客数は333万5,500人(8月と9月は推計値)で、前年同期比55.5%減です。毎月の推計値を前年同月と比べて確かめてください。
Q. 春節の影響を受けるのはどの国・地域ですか?
A. JNTOの2026年2月分の発表では、韓国、中国、台湾、香港、シンガポール、マレーシア、インドネシア、ベトナムについて、旧正月の時期が要因の一つとして挙げられています。1月と2月を合わせた2026年の人数は、韓国が226万2,470人、台湾が138万8,171人、中国が78万2,030人、香港が43万3,988人でした(暫定値から本記事が計算)。
Q. 2027年2月の訪日外客数はいつわかりますか?
A. JNTOは対象月の翌月に推計値を公表しています。この先の公表予定日は2026年11月18日と12月16日で、いずれも水曜日の16時15分で、2027年分の公表日はJNTOが後日案内するとしています。国籍別の1人単位の数字(暫定値)は、推計値の2か月後に出ます。

※本記事の人数は、日本政府観光局(JNTO)の訪日外客統計(国籍/月別 訪日外客数)と各月の報道発表によります。2026年の数字は暫定値・推計値で、今後の公表で改定されます。2027年の祝日は、香港特別行政区政府、台湾の行政院人事行政総処、韓国の宇宙航空庁、シンガポール人材開発省が公表した資料で確認しました。祝日や休暇の日程は各政府の発表で変わることがあるため、計画の前に最新の発表を確かめてください。

次に読む記事

出典

確認状況

最終確認日

2026/10/22

執筆

編集部

注意

制度・数字は改正等で変わります。最新の内容はリンク先の公式ページでご確認ください。

条件の近い記事

多言語・決済・予約・口コミ記事一覧お店の動線から探す
2026年11月の免税新制度など制度・補助金免税と補助金